1980年代に黄金期を迎え、任天堂のファミコンと並んで、当時の少年たちの心を掴んだマンガ雑誌といえば「週刊少年ジャンプ」です。2018年はその「ジャンプ」にとって、創刊50周年の記念すべき年でした。
ファミコンにおける高橋名人の「16連射」などと並び、「ジャンプ」のヒーローが繰り出す「かめはめ波」や「キン肉バスター」、「北斗百裂拳」などの必殺技は、1980年代の少年たちの憧れでした。
当時の「ジャンプ」と「ファミコン」の人気は凄まじく、この2つを組み合わせた「ファミコンジャンプ」というゲームソフトまでが発売されたほどです。
「ファミコンジャンプ」は、ゲームとしての面白さは「スーパーマリオブラザーズ」などの名作には及びませんでしたが、「友情、努力、勝利」という「ジャンプ」のテーマが根底に流れる良い作品でした。
当時の少年達は、親や教師に「マンガばかり読んではいけない」と怒られながらも「ジャンプ」が毎週発売されると、すぐに入手し、皆で読みました。
そして、学校の教科書よりも「ジャンプ」から、「友情」や「努力」の大切さと、それらをコツコツ積み上げて手に入れる「勝利」について学びました。
そんな中で育まれたものは、「マガジン」や「サンデー」には決して抱かない「ジャンプ」に対する「ジャンプ愛」とでも言うべき感情でした。
2018年にテレビ東京系で放送されたドラマ「オー・マイ・ジャンプ! 〜少年ジャンプが地球を救う〜」では、そんな「ジャンプ愛」が、創刊50周年という節目の年に相応しく、様々な切り口でたっぷり描かれました。
しかしながら、発行部数635万部を支えた少年たちが「ジャンプ」から「友情、努力、勝利」を学んだにも関わらず、大人になってから実際に「勝利(成功)」を掴んだ人は635万人の内の一部に過ぎないのです。
読者の皆さんは、「勝利(成功)」を掴んだ人と、「勝利(成功)」を掴んでいない人の違いは、何だとお考えですか。
例えば、近年の我が国では、スマートフォンなどの小型で高性能な情報機器と高速な無線通信が普及し、誰もが何時でも何処でも情報技術(IT)を操り得る時代になりました。
ところが、情報技術(IT)を使いこなし、優れた価値を創造している人となると、非常に限られます。
この状況を、スマートフォンのデータ通信量で説明すると、実に半分以上のユーザーは、月に3ギガバイト以下のデータ通信しか行っていないと言います。
「海の幸の宝石箱」のような言い方をすると、近年のスマートフォンは「出来る事の宝石箱」です。道具が高性能でも、あなたが高性能とは限りません。最先端の道具を人並みに使うだけでは、高性能なビジネスパーソンにはなれないのです。どうせやるなら道具が体の一部になるまで使い倒し、道を極めましょう。
「友情、努力、勝利」のうち、「友情」については多くの成功を志す皆さんが力を入れた経験をお持です。しかし、「努力」については「自分なりの努力」で終わっている方がおられます。「勝利(成功)」を掴むために求められる「努力」とは「誰にも負けない努力」です。「勝利(成功)」に向け徹底しましょう。
確かに、皆さん、手に入れた道具は高度なのです。しかし、多くの方々は、ただ使っているだけであり、優れた何かを生み出すところまで行かない「ライトユーザー」なのです。
実際問題、道具の性能を骨の髄まで使い切る位に使い込まなければ、最先端の情報技術(IT)を活かして優れた価値を創造することなど難しいのです。
これを「ジャンプ」で言うと、「ジャンプ」から「友情、努力、勝利」を学んだにも関わらず、大人になってから実際に「勝利(成功)」を掴んでいない人は、「友情、努力、勝利」の「ライトユーザー」だったのではないでしょうか。
たとえ読んだマンガが同じでも、「友情」も「努力」も「ライトユーザー」なら、それらをコツコツ積み上げて掴む「勝利(成功)」も、結局、それ相応の「ライトユーザー」なりの結果にしかなっていないのもうなずけます。
ところで、皆さんは、飛行機の発明者・ライト兄弟をご存知でしょうか。
飛行機は、裕福な家の子弟が大学で航空を学び、会社などからお金を貰って発明したのではありません。
ライト兄弟は、決して裕福ではない家に育ち、兄は高卒、弟は高校中退で仕事を始め、新聞発行を経て自転車屋となりました。そんな彼らが、力を合わせて仕事の傍らで達成した偉業が飛行機の発明でした。
彼らが飛行機発明の志を掲げたのは1896年でした。きっかけは、グライダーによる飛行を研究していたドイツの滑空王リリエンタールの事故死でした。スマートフォンはおろか、グーグルもインターネットもコンピュータも無い時代に、彼らは図書館に通う、スミソニアン協会に手紙を書いて航空関係の資料の開示を求めるなどして、何年もかけて徹底的に独学します。
そして、志を掲げてから約4年後の1900年に飛行実験を開始。「機械が飛ぶことは科学的に不可能」などという世間からの批判を受けながらも、エンジンの自作、膨大な数のテストなどを経て、更に約3年後の1903年12月17日に59秒の飛行に成功しました。
ライト兄弟は、兄弟というチームで、自転車屋の経営で資金を得ながら、一方で飛行機の開発というベンチャービジネスに取り組みました。当サイトが推奨するチーム制かつ攻守併存の雲龍型起業の成功事例としても参考になります。余談ですが、お笑いのダウンタウンは一時的に「ライト兄弟」をコンビ名にしていた時期があるのだそうですよ!
成功に繋がる徹底的な努力とは、ある意味、お金に火を付けるような行為と言えるでしょう。未確定の「勝利(成功)」の為に、自分を信じてお金を投じるのですから、かなりの覚悟がなければ出来ません。当サイトはこういう挑戦者を応援します。自己分析、人脈形成、ブレーン探しなど、起業・独立などの挑戦に役立つ様々なアプリなどを発信していく予定ですのでお楽しみに!
飛行成功後には妬みなどの世間との軋轢もあったと言いますが、彼らは「努力」を続け、1905年に実用的な「ライトフライヤー3号」を完成させると、1906年には特許を取得し遂に「勝利(成功)」を掴みました。
誰かが「勝利(成功)」を掴むと、「生まれ持ったものや育った環境が違う」、「才能がある」などと安易な評論をする方がいます。
しかし、「勝利(成功)」とは、最初から決まっているものではありません。例えば、兄が高卒、弟が高校中退の自転車屋がコンピュータすら無い時代に、飛行機を作ると言い始めたとき、成功すると考えた人がどれだけいたとお考えでしょう。世間は、むしろ、彼らのことを、セルバンテスのドン・キホーテのような愚かな挑戦者だと考えたのではないでしょうか。
ただし、ライト兄弟はただのドン・キホーテではありませんでした。飛行機を発明するという志を高く掲げ、誰にも負けない「努力」を続ける一度だけの人生を安売りしないドン・キホーテだったのです。
成功を志すやる気あふれるビジネスパーソンの皆さんには、改めて「ジャンプ」の教えを肝に銘じていただきたいと思います。皆との「友情」、そして、徹底した「努力」が、「勝利(成功)」に繋がるのです。
成功のために、取り入れていただきたい五つ目のライフハック。それは・・・
「友情、努力、勝利」の「ライトユーザー」にならない。「ライト兄弟」を参考にして、徹底的に「努力」し、実際に「勝利(成功)」を掴む。
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