警視庁からICPOや埼玉県警に出向し、世界を舞台に東西京北大学(略称:東大)の後輩にあたる大泥棒を追いかけ続ける刑事と言えば、モンキー・パンチさんによる漫画「ルパン三世」に登場する銭形警部(本名:銭形 幸一)です。
そんな銭形警部のご先祖様は、神田明神下に住む江戸の岡っ引き・銭形平次であると言われています。
銭形平次と言えば「投げ銭」です。犯人を捕まえ、事件を解決する為に、一文銭の「寛永通宝」を、まるで小石のように犯人に投げつけて戦うのです。
江戸時代の一文は現代の感覚で言うと、15~20円程度の価値を持っていたと言われていますので、銭形平次はチロルチョコを買えるくらいの小銭を武器に、江戸の平和を脅かす無法者と戦っていたと言うことになります。
神社で神頼みを行う場合に、現代人の私たちが賽銭箱に投じるお賽銭の相場が5円前後であることを考えると、銭形平次はその3~4倍程度もの身銭を切ってまで、悪との戦いを選んでいたのですから頭が下がりますね。
しかし、「寛永通宝」でチロルチョコを買わずに、江戸の平和を脅かす悪と戦うとして、一体どれくらいの枚数が必要になるのでしょうか。
もしかしたら、銭形平次は仕事などで一両の小判を手に入れても、それを敢えて「寛永通宝」に両替して貰って、家の中に「寛永通宝の山」を築いていたのかも知れませんね!
事件が起きる度に銭形平次が、その「寛永通宝の山」から必要な枚数を取り出し、真ん中の四角い穴に紐を通していた可能性があるのかと思うと何だかワクワクします。
もちろん銭形平次も銭形警部も劇中の人物なのですが、実際の江戸時代や昭和の日本にも、男だったら一つにかけると言わんがばかりに、命を懸けて様々なテーマに取り組む、銭形平次や銭形警部も顔負けの熱血ビジネスパーソンたちが活躍していたのです。
そして、21世紀の日本においても、今このコラムを探し当てて読んでいるあなたのような、やる気あふれる人材が活躍しています。
21世紀を駆け抜けるやる気あふれる人材の皆さんが、自己投資などにお金を活用して様々なテーマと格闘するにしても、金融サービスが発達した現代では、家の中に物理的なお金の山を構築する必要性は乏しくなりました。
銀行の口座とクレジットカードなどがあれば、家の中に「福沢諭吉の山」などを構築するよりも遥かに安全で便利にお金を活用していくことが出来るのです。
また、近年、注目が高まりつつあるビットコインなどの暗号通貨なら、そもそも紙幣や硬貨は存在しませんし、グローバルな取引を行うにあたっても、銀行やクレジットカード会社を通す必要性がないのです。
日々、更なる活躍と成長を目指すやる気あふれる人材の皆さんにとって、言わばお金は前進する為に欠かせない燃料です。タイムマネジメントに取り組み、時間だけは何とか確保出来たとしても、それだけではなかなか前には進めません。結局はお金が必要になります。
つまり、成功を目指す上ではお金という燃料を円滑に回し、活用していくための「マネーマネジメント」のスキルを向上させることが大切だということですね。
ビジネスで成り上がりマネーの世界で虎と呼ばれた社長たちの中には、後にノーマネーでフィニッシュした方もおられると言います。驕れる者久しからず。自らを律し、「マネーマネジメント」を極め、長期的な成功者を目指しましょう!
お金は目的を実現するために稼ぐ、貯める、調達する、運用するようにしましょう。そして、出来上がったお金を燃料に、確保した貴重な時間を完全燃焼させ、お金と時間の価値最大化を図りましょう。
ところが、我が国においては、定期預金などを中心とした貯金を手堅い運用と信じ、手に入れたお金という燃料を積極的に活用せずに、貯めることに熱心に取り組んでいる方が結構な数おられます。
皆さんは「お金」って一体何だとお考えでしょうか?
「お金」もノコギリやトンカチなどと同じ「道具」であるということにお気づきでしょうか?
ノコギリやトンカチは、例えば、本棚を作りたいなどという目的の為に、木材を切断したり、釘を打ったりする時に使う道具(手段)です。道具(手段)というものは目的のために、実際に使って初めて持てる価値を発揮するものです。
お金とは、価値を保存し、価値同士の交換を可能にする道具(手段)なのです。
あなたの仕事の成果は、報酬としてお金の中に保存されています。あなたはそのお金を使うことにより、そこに保存されている価値と、例えば、駄菓子屋で売られているチロルチョコとを交換するのです。
お金を貯めることに熱心な方々が、最終的にどんな価値を手に入れたいのかは分かりませんが、お金を積極的に活用せずに貯め続けるということは、つまり、仕事の成果という価値がそのまま眠り続けることに他なりません。
確かに、銭形平次は「寛永通宝」を貯めていました。
しかし、銭形平次は貯めた「寛永通宝」を眠らせるようなことはしませんでした。銭形平次の「寛永通宝の山」は、江戸の平和を脅かす悪を倒すための道具(手段)だったのです。銭形平次は「寛永通宝」を武器として積極的に活用することで、最初に「寛永通宝」を手に入れた時を上回る価値の実現を目指していたと言えるでしょう。
さて、実質実効為替レートでは、日本円は1995年ごろをピークに、近年では1970年代並の水準にまで下落していると言われています。貯金に熱心な方々の中には、預金通帳などの額面が上場企業の株式などのように日々変動しないことを以て、貯金が最もリスクが低く、賢い選択であるとお考えの方がいるようです。
しかし、実質実効為替レートの下落からもお分かりいただけるように、お金の価値は、たとえ額面が同じであるとしても、実際には一定ではありません。少なくとも、ここ20年くらいは仕事などで得た日本円を、定期預金などにして貯金している間にも、その日本円の価値は下落していたとも言えるのです。
定期預金などを中心とした貯金は、一見すると額面が変わらないため手堅い運用に思えますが、貯める期間が長くなれば長くなるほど、価格変動の影響を大きく受けるため、自覚の有無はさてき、「気づいたら実質マイナスだった」という可能性が常にあるのです。
お金を燃料に貴重な時間を完全燃焼させると言っても、本当にお金を燃やすのは止めましょう!でも、成功を目指して自己投資を行うなど、お金を積極的に活用するにあたっては、札束に火を付けるくらいの覚悟が必要です。
「アリとキリギリス」のアリのようにして働きコツコツ蓄え、たっぷり積み上がったはずの資産が、実はマイナスだったとしたら、その方は一体何のために、仕事に励み、お金を作り、貯める努力をしたというのでしょうか?そして、そもそも人生の目的は何だったのでしょうか?
結局、大切なことは、アセットアロケーションやポートフォリオの考え方だということです。この事に、人生の最後の方で気づいても、もう取り返すことなど出来ないと言うことです。
一見して手堅く思える定期預金などの貯金であっても、そこに偏ってはなりません。
その為、当サイトでは、成功を志す皆さんに、次の価値への交換を積極的には目指さないただ貯めるだけの長期間にわたる貯金をお勧めしません。
成功を志すなら、そのための手段として、目的の明確な比較的短期の貯金を行い、そのお金を積極的に、自己投資などに活用し、次のもっと大きな価値を引き出し、少しずつでも人生の目的に近づいていくことを当サイトではお勧めします。
「貯蓄から投資へ」と言いますが、あなたの人生の目的に照らし合わせた上で、両者のバランスと使い分けが大切です。
そもそも人生は不確実性の連続なのですから、ある意味、私たちは相場の世界に生きているのかも知れませんね。要所要所で守りつつも、攻めるべきところではしっかり攻めて、この人生という相場を戦い抜きましょう!
コメントを投稿するにはログインしてください。