「ポケベルが鳴らなくて」と言う恋愛をテーマにしたドラマや歌がヒットした1993年頃、小学館の「ビッグコミックスピリッツ」では、江川達也さんによる連載作品「東京大学物語」がヒットしていました。
「東京大学」+「物語」とも「東京」+「大学物語」とも取れるタイトルのこの作品には、スマホやLINEどころか、電子メールや携帯電話すら普及する前の時代における若者の恋愛と性が描かれています。
今どきの若者なら、異性とのやり取りにおいても、スマホなどを用いて、当事者同士でカジュアルに行うことでしょう。しかし、1993年頃には、そのような便利な道具は存在しませんでした。
だから、当時の若者たちは、相手の家に電話を掛け、電話に出たお母さんなどに頼んで本人と代わってもらっていたのです。たまたま電話に出たのがお父さんの場合には、娘が家に居ても「娘は居ない」なんて言われてしまうこともありました。後はせいぜいポケベルを鳴らす程度だったのです。
スマホなどがない時代は、確かに不便でしたが、今思えば、この不便さも恋愛の楽しみの一部だったのかも知れません。
誰かが最初に妄想とも言えるリアリティ溢れる想像力でアイディアを温め、それを信じ、実現に向けてリスクテイクすることから物事は始まります。ロボットが将棋でプロに勝つ、スピーカーが喋る、自動車が自動的に走る。これらも最初は誰かの想像でした。
「東京大学物語」では、主人公・村上が、ヒロイン・遥ちゃんなどの女性キャラについて、実に様々な妄想を走馬灯のように広げる様子が描かれています。
漫画に限らず、実際の若者の恋愛においても、何かしらの妄想は付き物なのではないでしょうか。
例えば、1993年頃の若者は、相手の父親や女子寮の門限などの恋愛における様々な障壁が立ちはだかる度に、意中の相手と二人だけで、その場に一緒にいるかのような感覚で四六時中コミュニケーションを取ることができる便利な道具があったらいいのにと、今で言うスマホのような「持ち運べる自分だけの電話」などでやり取り出来る状況を想像していました。
しかし、1993年頃の我が国における移動体通信(携帯電話など)の普及率はわずか1.7%程度だったのです。
この「持ち運べる自分だけの電話」を持つ人の方が珍しい当時の状況では、恋のお相手と誰の干渉も受けずに四六時中コミュニケーションを取ることなど、単なる空想や妄想に過ぎませんでした。
あれから四半世紀以上もの歳月が流れて、今では、相手さえいれば、若者たちは恋のお相手と誰の干渉も受けずに、しかも簡単に、四六時中コミュニケーションを取ることが出来る時代になっています。
それどころか、skypeなどを使えば、音声や文字だけでなく、互いの顔を見ながら、世界中の何処に居ても、まるで一緒に居るかのように話が出来るのです。これなら海外留学などでさえも、障壁にはなりません。
いや、もしかすると、近い将来、相手さえいらない時代になる可能性だってあります。AI(人工知能)です。例えば、乃木坂46やAKB48などのメンバーを再現したAI(人工知能)を作るなんてどうでしょうか。
こういうものがあれば、若者は仮想のお気に入りのメンバーを相手に場数を踏んで、恋愛コミュニケーションテクニックを磨き、そのテクニックで現実の誰かにアプローチを掛けることが出来るようになります。
念ずれば通ずと言いますが、何かを実現するにはまずは想像するところから始めましょう。想像は創造につながるのです。最初は妄想同然でも、一つずつ課題を克服していけば、少しづつ立派な仮説になっていき、やがて現実に変わる場合があります。
実は、この仮想の女の子を相手にしたコミュニケーションのアイディアは、かなり前からありました。
例えば、1990年頃の「週刊少年ジャンプ」に掲載されていた恋愛マンガ、桂正和さんの「電影少女」です。2018年には乃木坂46の西野七瀬さんを主演として実写化され、話題になりました。
この作品では、恋愛に悩む少年が謎のレンタルビデオ店で借りたビデオを再生すると、画面から女の子が飛び出し、その少年の話し相手になり、勇気づけたり、助けてくれたりするのです。
「電影少女」が連載されていた1990年頃の技術では、この仮想の女の子のアイディアは単なる空想や妄想に過ぎませんでした。
最新の技術を駆使しても、流石に女の子の立体化は難しいのかも知れません。けれども、AI(人工知能)を搭載したコミュニケーションBOTの創造なら、あと何マイルかの先にあると言えるのではないでしょうか。
画期的な何かを創造する。そして、それにより成功する為には、アイディアという元手が不可欠です。
では、この成功の種であるアイディアを生み出すために必要なものとは、一体何でしょうか?
当サイトでは、この点について、ある意味で妄想とも言えるようなリアリティ溢れる想像力や空想力が必要なのではないかと考えています。
しかしながら、そのアイディアを具体的なプロジェクトに昇華していくためには、もうひと工夫必要です。
もし、ドラえもんなら、のび太が「あんなこといいな、できたらいいな」と考えてていると、四次元ポケットの中から「ハイ、タケコプター」などと、のび太の空想や妄想、想像を実現するための便利な未来の道具を出してくれることでしょう。
しかし、現実の社会には、ドラえもんのように未来の道具を使うという安易なやり方で、あなたの空想や妄想、想像を実現してくれる都合の良いお友達はいません。その為、「あんなこといいな、できたらいいな」の実現の為には、そのアイディアを信じ、あなた自身がリスクテイクしていく必要があります。
あなただけの妄想、空想、想像であるうちは、だだっ広い世界に唯一人で新たなテーマと戦う一人旅の勇者のような状況になります。しかし、孤独な状況に耐えかねるのでは、アイディアは具体化しません。一人でも戦う覚悟で創造や変革に粘り強く挑みましょう!
勇者(あなた)一人でもチャレンジは最後まで続けることができます。しかし、仲間とチームで取り組むことで、チャレンジをより有利に進めることができるでしょう。出会いの場に赴き、ともにリスクテイクする仲間を探しましょう。
リスクテイカーとは、言わば、勇者です。
例えば、誰もが一度くらい考えたことがありそうな、火星への移住については、起業家のイーロン・マスクさんとその仲間たちが実際にリスクテイクし、具体化に向けて取り組んでいます。
しかも、このプロジェクトに加わり、人類で最初に火星に住もうという方々は、片道切符で地球を旅立つ覚悟だというのですから「宇宙戦艦ヤマト」の乗組員もびっくりの勇者っぷりです。
アイディアを生み出し成功する為には、誰かが便利な未来の道具を与えてくれるのを待っていてはいけません。あなたが最初の一人として行動を起こし、覚悟を決めてリスクを取り、自ら未来を切り拓きましょう。
成功のために、取り入れていただきたい四つ目のライフハック。それは・・・
妄想とも言えるようなリアリティ溢れる想像力・空想力によりアイディアを生み出し、覚悟を決めてリスクテイクする。
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