荒川がガンジス川に似ているという理由でインド人が多数暮らす東京の区といえば江戸川区ですが、西葛西にある会計事務所「古田土会計」では、毎年4月21日から5月20日を「親孝行月間」として、職員に「親孝行」を強制するそうです。
本当は強制されなくってもある程度の「親孝行」ができるのが社会人というものですが、最低でも年に一度は親や故郷への感謝をすることにより、感謝が習慣化され、結果的にお客様をはじめとした社会への感謝にもつながるのだとしたら、人材教育としても大きな効果を期待できます。
また、「古田土会計」は、代表の古田土満さんが出勤してきた職員一人一人を暖かく出迎える、朝礼で太鼓を叩いて盛り上がる、皆で本気でじゃんけんをする、西葛西駅周辺の掃除をするなど、ユニークな組織風土・文化に関する取り組みで知られています。ブラック企業など、過労などで死者が出てしまう企業が問題となる中、仕事での上も下もなく相互に感謝し合う文化が根付いている好例です。
ここの会計事務所の名物であり、強みの秘密でもある古田土方式の朝礼は、外部の人もお願いをすると見学をすることが出来るのだそうです。
経営者、或いは、これから経営者を目指そうという方にはぜひ参考にしていただきたいものです。
企業はお金だけで成り立つわけじゃありません。遊園地の「着ぐるみ」と同じで、「中のヒト」が仕事をしています。
一般に経営の三要素は、「ヒト・モノ・カネ」だと言われていますが、この3つの中で、どういうわけか「カネ」にばかり注目なさる方が多数おられます。
また、企業の倒産という現象についても、お金が不足するなどして経営が行き詰まり、支払いなどの債務の履行ができなくなるという、財務上の問題として認識されているところです。
しかし、当サイトにおいては、この企業の倒産という現象について、新しい視点を提案します。
それは、「人的資源の観点からの倒産」です。
当たり前のことかも知れませんが、企業は人間で出来ているのです。決して、お金だけで成り立っているのではありません。お金やそれを使って購入したも機械なども人間がいて初めて仕事をしてくれるのです。
そして、企業は常にお客様に対して、頂いたお金に見合うだけの仕事をお返しするという「為す債務」を負っているのです。
もしも、あなたの会社がお客様に対して、頂いたお金に見合うだけの仕事をお返し出来なくなったとしたらどうなるでしょうか?
お客様は、期待していた価値を得られないことに落胆し、あなたの会社のお客様で居続けることに疑問を感じ始めるのです。
たとえ、お金が十分にあっても、機材や商品が十分にあっても、所有しているビルが立派でも、「企業の中のヒト」が十分でなければお客様が期待している価値をお返しできなくなる日がいずれ訪れます。
企業の中のヒトの数や能力、やる気などが不足し、お客様に対して、頂いたお金に見合うだけの仕事をお返しするという「為す債務」を履行できなくなること。これが、「人的資源の観点からの倒産」です。
企業の「中のヒト」が輝きを失っていては、お客様を満足させ続けることなんて出来ません!
企業の「中のヒト」が輝いてこそ、お客様が満足いく仕事をし続けることができます!
もちろん、「人的資源の観点からの倒産」に陥ったとしても、すぐには財務的な意味合いの倒産に陥る訳ではありません。たとえ、お客様が不満でも、「企業の中のヒト」が輝きを失おうとも、お金や機材、商品が続く限り、企業は存続できます。
しかし、お客様が離れていけばいくほどに売上は下がり、人材の能力ややる気が下がれば下がるほどに生産性は下がっていくのです。そして、客離れや人材の入れ替わりが激しくなればなるほどに、それを穴埋めするためのコストがかさんでいきます。
そんな負の連鎖が続くうちに、財務的な意味合いの倒産に陥る可能性が高まって行くのです。
このサイトでは、財務的な意味合いの倒産に繋がりかねない「人的資源の観点からの倒産」をいかに回避するのかを考察していきます。
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