「泡沫候補」という言葉があります。
国会議員や都道府県知事などの選挙において、エッジの立った公約を掲げ、ユニークなパフォーマンスによって話題をさらい、有力候補とは違う切り口で選挙戦を戦うものの、結局は有力候補の人気と組織力の前に、まるで泡が消えていくように落選していく方々を「泡沫候補」と呼びます。
この「泡沫候補」という言い方には、当選する見込みが殆ど無い候補というような、侮蔑的なニュアンスが含まれています。
しかし、忘れてはならないのは、よく知られる「泡沫候補」の方々は、実はそれなりの成果をあげた起業家(アントレプレナー)でもあるということです。
確かに、国会議員や都道府県知事などの選挙においては、結果的に「泡沫候補」と呼ばれていますが、5年後の生存率15%未満、10年後の生存率7%未満、20年後の生存率は1%未満という起業・独立の現実が待っている中、自分の城を築き、守り抜いた方々でもあるのです。
起業・独立することを「一国一城の主になる」と言いますが、羽柴企業グループの社主でもあった有名な「泡沫候補」の一角・羽柴誠三秀吉さんは、小田川城というお城に住む文字通りの「一国一城の主」として有名でした。
もしかして私達の人生は、この画像の泡のようなものなのかも知れません。生まれてすぐに壊れて消えるものもあれば、凄く大きくなって長持ちするものもある。しかし、いずれも最後は大空に向かって飛んでいき、消えていくのです。
しかしながら、高い知名度を誇る「泡沫候補」であり、また、起業家(アントレプレナー)でもある皆さんも、ドクター中松さんが1928年生まれ、マック赤坂さんが1948年生まれ、羽柴誠三秀吉さんが1949年生まれ(満65歳没)と、決して若くはありません。
我が国の65歳以上の人口の割合は、2025年には約3割、2055年には約4割に達すると言われていますが、「泡沫候補」兼起業家(アントレプレナー)という彼らの世界にも、世代交代の波が確実に押し寄せて来ているのです。
もちろん彼らの個性溢れる「泡沫候補」としての選挙の三バン(ジバン、カンバン、カバン)を、有力候補のようにして後継者に引き継ぐことは難しいでしょう。
でも、彼らのもう一つの顔である起業家(アントレプレナー)や経営者としての三バン(ジバン、カンバン、カバン)、そして「志」なら、後継者に引き継ぐことが出来るのです。
我が国の企業全体に占める中小企業・小規模事業者の割合は99.7%(約381万社)と言われています。つまり、殆どの事業体が中小企業・小規模事業者ということなのです。
大手企業のように多数の優秀な人材を抱え、潤沢な資金を持つ会社では、社内の大勢の候補者からの後継者探しや、外部から有望な後継者候補を獲得することが可能でしょう。
しかしながら、企業全体の99.7%を占める中小企業・小規模事業者においては、限られた内部の人材と限られた資金により後継者探しを行わなければならないのです。
だからこそ、後継者不足を理由に廃業を視野に入れざるを得ない中小企業・小規模事業者が出てくるのです。
しかし、その中で、財務的には経営継続可能なものが約4.4%あると言われています。
創業者が築いてきた起業家(アントレプレナー)や経営者としての三バン(ジバン、カンバン、カバン)と志が、次の人材に引き継がれれば、その事業は不死鳥のように永きにわたって羽ばたき続けるのです。
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創業者が築いてきた起業家(アントレプレナー)や経営者としての三バン(ジバン、カンバン、カバン)と志を引き継ぐ事業承継による起業・独立なら、ゼロから始める起業・独立とは異なり、単に経営権を取得するだけにとどまらず、創業者が命懸けで手に入れた「生き残りの知恵」をも手に入れることが出来るのです。
5年後の生存率15%未満、10年後の生存率7%未満、20年後の生存率は1%未満という起業・独立の現実が待っている中、これは大きなアドバンテージとなります。
転職におけるニューウェーブとして、当サイトが事業承継による起業・独立をお勧めする理由がもう一つあります。
それは、大企業ではなく、中小企業・小規模事業者の事業を引き継ぐということは、事業規模が経営者への第一歩にちょうどよいという点です。
大企業の経営者になりたければ、引き継いだ事業を更に発展させて、あなたの力で大企業にすればよいのです。
当サイトでは、こういう事業承継をしたい事業と人材がつながる場の設置にも取り組んで行く予定です。
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