起業・独立のための適性を知る方法~自己分析で起業・独立のリスクを抑える~

日経平均が38,957.44円を記録した1980年代終盤。大学生の就職活動は超売り手市場で、大学名を言えばそのまま内定なんて話まであったと言います。

しかし、程なくして我が国の経済は失われた20年に突入し、大学生の就職活動は「就職氷河期」と呼ばれるようになりました。大学を出ても、就職できない時代に突入したのです。

そんな「就職氷河期」の就活生たちが取り組んだのが「自己分析」です。なかでも杉村太郎さん率いる我究館による「絶対内定」シリーズが人気の参考書籍でした。

杉村太郎さんは、後に東京プリンの右プリンとなる伊藤洋介さんと二人で、慶應義塾大学卒のエリートサラリーマンユニット「シャインズ」としてCDデビューを果たし、「私の彼はサラリーマン」などのヒットを飛ばしたことでも知られています。

「絶対内定」が伝える就職活動において「自己分析」が重要という教えには、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という孫子の兵法の教えにも通じる物があります。

敵を知る(業界分析など)だけでなく、己を知る(自己分析)ことにより、多くの就活生が「就職氷河期」の就職戦線を生き残ったのです。

21世紀に入ると、X Japanの音楽を愛聴するなど、何かと大人気だった小泉純一郎政権が成立し、資本金1円でも株式会社の登記を可能にする、中高年や女性向けの起業融資などの起業を支援する施策を打ち出し、国をあげて我が国における起業を増やそうとするようになったのです。

その後も、2013年の秋には、二度目の組閣となっった安倍晋三首相が海外の証券取引所で、「日本を起業大国にする」と宣言するなど、起業家(アントレプレナー)を如何に増やすのかへの取り組みは続いています。

しかし、いくら総理大臣が応援してくれようとも、起業というのは分かりやすいハイリスク・ハイリターンの世界なのであり、起業にエントリーする際のハードルは各種の施策により下がったとしても、会社経営というものが簡単になるわけではなく、5年後の生存率15%未満、10年後の生存率7%未満、20年後の生存率は1%未満という起業の現実が待っていることには違いないのです。

そこで、当サイトでは、起業・独立のリスクを抑え、群雄割拠する起業・独立戦線を生き残るために、業界や起業方法の研究、スキル習得や人脈形成だけでなく、「自己分析」に取り組むことを強くお勧めします。

起業・独立のリスクを抑え、起業・独立戦線を生き残るための「自己分析」で、最初に分析しなければならないことは、あなたがそもそも起業家(アントレプレナー)としての適性があるか否かです。

なぜなら、5年後の生存率15%未満、10年後の生存率7%未満、20年後の生存率は1%未満という起業の現実が待っている中で、そもそも起業家(アントレプレナー)としての適性の無い人間が、プロフェッショナルの起業家(アントレプレナー)の世界に敢えて挑むことは、カナヅチが水泳でオリンピック出場を目指す位に無謀だからです。

そして、起業家(アントレプレナー)としての適性がある人材の場合には、様々な起業方法がある中で、自分がどの方法による起業・独立に向いているのかを分析する必要があります。

サラリーマンが向いている方は、脱サラを考えずに、素直にサラリーマンを続けた方がかえって成功できます。憧れだけで勇み足の起業・独立をしないことが大切です。

例えば、漫画家と言っても、「鉄腕アトム」などで知られる手塚治虫さんがいるかと思えば、全く作風の違う「バカボン」などの赤塚不二夫さんや、「ルパン三世」などで知られるモンキー・パンチさんなどがいるのです。

また、忘れてはならないのが、半ばお笑いタレントのような活動をしている蛭子能収さんも、もとは漫画家ということです。

もし、ヘタウマな作風で知られる蛭子能収さんが、「北斗の拳」や「ジョジョの奇妙な冒険」などを描いていたらどうでしょう?

シナリオの中身が同じであったとしても、作画が蛭子能収さんによる場合は、これらの作品はヒットしなかった可能性がありますし、蛭子能収さんも漫画家(タレント)として有名にならなかった可能性があるのです。

起業・独立においても、あなたの持つ起業家(アントレプレナー)としての方向性と、選択する事業領域起業方法のミスマッチがあっては、能力は同じでも、成功しない可能性が出てくるのです。

だからこそ、起業・独立の準備をする段階で、自分自身に分析を加え、どの事業領域にどのような方法で取り組むのかをじっくり検討しなければならないのです。

起業・独立というと、ゼロベースで全くの新規事業に取り組むイメージが強いかもしれません。

しかし、起業家(アントレプレナー)を目指す人材によっては、事業承継やフランチャイズチェーンへの加盟により起業・独立をした方が上手く行く場合があるのです。

また、何なら、独立をしないで起業家(アントレプレナー)になる方法もありそうです。所属している会社を辞めずに社内起業家として新規事業を立ち上げるのです。

それから、先行する起業家(アントレプレナー)のプロジェクトに、二人目以降の起業家(アントレプレナー)として参画することが向いている人だっていることでしょう。

いずれの起業方法からも成功例が出ている以上、誰かのマネをして何だかカッコイイ起業方法をなぞるよりも、あなたが成功できる起業方法を「自己分析」により導くことが、あなたの起業・独立における生き残りの確率を高めると言えるでしょう。

当サイトにおいても、起業・独立を目指すやる気あふれる人材の皆さんのご参考に、「アントレ診断(仮称)」という自己分析ツールを企画中です。

最新情報はこのサイトでもお知らせしますので、続報をお待ち下さい!

簡単な質問項目に回答するだけで、あなたの起業家(アントレプレナー)としての適性の有無や、目指すべき起業方法を知ることが出来るアプリを企画中です。

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